遺品整理をする必要が生じた方のなかには、自分で行いたいと考える方もいらっしゃるでしょう。故人のことを思い、すべて自分の手で整理したいと思うことは、自然なことです。しかし遺品整理とは、具体的にどのようなことをするのでしょうか。
ここでは遺品整理のやり方と、遺品整理をするメリット・デメリットについてご紹介します。自分で遺品整理を行いたいと考えている方は、ぜひとも参考にしてください。
遺品整理とは
遺品整理とは、故人が残した遺品を整理することです。遺品には親族同士で遺品を分け合う、形見分けもあります。遺品整理を行う際は親族同士トラブルに発展しないためにも、話し合う必要があります。
最近では少子高齢化や核家族が背景にあり、人手不足や時間がとれないなどの事情があるのです。遺品整理を行うことは、親族にとって負担になりつつあるのが現状です。事前にどのくらいの数の遺品があるのか、いつまでに遺品を片付けなければならないのかを確認しましょう。
自分で遺品整理するメリット・デメリットとは
故人が残した大事な遺品を、自分で整理しようと考える人は多いでしょう。遺品整理を自分ですることは、簡単なようにも思えるかもしれません。自分達で遺品を整理することの、メリット・デメリットとはどのようなものなのか解説します。
メリット
遺品整理を自分ですることのメリットとして、以下のようなものがあげられます。
- 費用を負担する必要がない
- 自分で好きなときに作業できる
- 他人に遺品をさわられることがない
- 遺品整理の業者を選別する必要がない
故人に対して思い入れがあれば、なおさら自分で遺品整理したいものでしょう。また遺品整理を行う業者のなかから、よい業者を選ばなければなりません。悪徳な業者もいることから、騙されていないか不安にもなります。
自分で整理すれば、手間がかかる作業なものの自分のペースで進められて、回りを気にする必要がありません。安心して遺品整理ができるでしょう。
デメリット
反対にデメリットとしてあげられるのは、以下のようなものが考えられます。
- 精神的・体力的にもたいへん
- 多くの時間を費やす
- 誤って遺品を捨ててしまう
自分で遺品整理を行うからこそ、効率よく作業をおこなわなければ、時間も手間もかかってしまいます。なかなか終わらせられません。遺品の数が多ければ、より負担も大きくなります。作業をする前にしなければいけないことを、ピックアップするようにしましょう。
遺品整理を自分でするコツとは
遺品整理を効率よくするために、しなければならないことがいくつかあります。手順を把握してから、実際に作業を始めてください。
まずは必要なものを準備しましょう
遺品整理を始める前に適切な服装、処分に必要な道具を用意しましょう。
- 汚れてもよい服装
- 軍手
- マスク
- 厚めの靴下
- ごみ袋
- ガムテープ
- 段ボール
- はさみやカッターナイフ
- 台車
上記のものは、遺品整理を進めるために必要なものです。
スケジュールをきめる
遺品整理をするためには、スケジュールを立てることが大切です。作業には多くの時間を費やします。スケジュールを立てて作業しなければ、目途がつかず終わりもありません。作業する前に終わらせる日を決め、いつ何をするのかを明確にしましょう。1日にあれもこれも詰め込みすぎないよう、計画的に作業するよう心がけてください。
不用品の分類と処分
スケジュールを立てると、次は遺品を分類する作業です。遺品は残すもの・捨てるものに分けられます。残すものとして思い出に残っているものや、写真・重要な書類などがあります。また資産価値のあるものに、貴金属や美術品などがあるでしょう。
形見分けの対象となるため、あやまって捨ててしまわないようにしましょう。その他は捨てるものに分類されます。捨てるものでもごみとして処分するものか、リサイクルできるものかなどがあります。分別して廃棄するように、心がけてください。
片づけが終わったら遺品を分配
資産価値のある遺品は、遺族で平等に分けます。高価なものは買取してもらい、金銭で分配できます。しかし故人の思い入れがあるものは、形見分けを行うのです。故人が身に着けていたもの、お気に入りの美術品などが、形見分けの対象です。
業者に頼るのも手段のひとつ
自分で遺産整理を行うことは、負担が大きく多くの時間と体力を消耗します。あまりにもやることが多いため、自分ですべてを終わらせることは難しいと、感じてしまうかもしれません。
急いで遺品整理を行う必要がない場合は、遺品整理をしてくれる業者にお願いするという手段もあります。遺品整理の業者は、遺品整理のプロです。故人の遺品を大切に扱ってくれるのはもちろん、仕分けや分類・処分まですべて対応してくれます。短期間でおわらせてくれるので、遺品整理をする負担がありません。
まとめ
ここでは遺品整理を自分でするメリット・デメリット、コツについて解説しました。遺品整理をすることがあなたにとって大きな負担になり、精神的にまいってしまったら故人も喜びません。できることを自分でするのはもちろん、必要な時は業者を頼って負担になることなく、遺品整理を終わらせましょう。
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